2016年も終わりに近づくにつれ、世界における電子書籍の現状を詳述した数多くの報告書が発表されている。つい先日も、ヨーロッパからの報告書で、このデジタル形式の衰退が明らかになった。
米国出版社協会(APP)が発表したStatshotレポートによると、電子書籍業界の状況は依然として芳しくない。APPにデータを提供した1.200社の出版社の総売上高は、2016年最初の7か月間で8%減の75億ドルとなり、商業売上高は36億3,000万ドルにとどまった。
最も収益を上げたセグメントに注目すると、成人向けカテゴリーは3,3%減少した一方、若年成人向けと宗教関連のテーマはそれぞれ6,3%と8,3%減少したことがわかる。
フォーマット別に見ると、オーディオブックと紙書籍の売上は増加しているものの、電子書籍の売上減少(19,2%減)を相殺するには至っていない。内訳を見ると、オーディオブックのダウンロード数は31,1%増加し、紙書籍は8,4%増加した。
児童書および青少年向け書籍の売上は、 2015年7月と2016年7月で31,1%増加した。一方、出版社全体の売上高は、2015年の同時期と比較して、最初の7か月間で7,9%減少した。
これらの数字は、来年のこの分野の見通しにとって決して明るいものではない。なぜなら、現時点では、ハードウェアのアップグレードや新しいデジタル書籍の購入を促すような、新しい電子書籍リーダーやリーダーが登場する見込みがないからだ。